程度や症状に応じたアドバイスにより、症状と上手に付き合いましょう。
遅発型アレルギー検査とは?
一般的に知られているフードアレルギーは、卵や蕎麦、ピーナッツ、小麦などの原因物質を食べると数分から数十分後に、身体のかゆみやじんましん、腹痛、重度な場合はのどの粘膜が腫れて呼吸困難などの症状を引き起こす、即時型アレルギーと言われているものです。
原因となる抗体はIgE抗体です。原因物質を食べてすぐに症状が出るので、比較的原因を特定しやすいです。
一方、遅発型アレルギーは原因物質を摂取してから症状が出るまでに6時間~24時間と遅く、症状も多彩であるため、その症状が食物によるアレルギーと気づきにくいのが特徴です。
知らないうちにその食物を食べ続けることで、身体の中で慢性的に炎症が起き続けます。このアレルギーを介在する抗体はIgGであり、即時型アレルギーの検査方法とは異なります。
少量の血液を用いる遅発型フードアレルギー検査で、この慢性的なアレルギー源となる食物を調べることが可能です。
- 原因不明の湿疹を繰り返す
- にきび、多汗
- ふけ、目の下のくま
- 便秘や下痢
- 気分にムラがある
- 食事に偏りがある
- 偏頭痛
- 性器のかゆみ
遅発型アレルギー検査の特徴
当クリニックでは、少量の血液を用いて、96種類の食品やハーブ、スパイスのアレルギーを調べることが可能です。これらの吸入抗原のIgA、IgEおよびIgGの三種抗体から酵素を使用し、免疫測定法、ELISAを用いて測定しています。
アメリカの検査会社に依頼するため、検査結果が出るのには2週間程度かかります。また、即時型アレルギーの原因物質と異なり、アレルギーが陽性でも、その食品をずっと食べられなくなる訳ではありません。
まずはアレルギーの有無を知り、程度や症状に応じて原因物質の除去を指導することで、症状をコントロールして上手に付き合っていくことができます。
遅発型フードアレルギーでは、本当に多彩な症状が出ます。
肌荒れやにきびを繰り返したり、気分が落ち込みやすくなったり、イライラしたり…こんな症状がアレルギーによるものとは気づきにくいですよね。何か慢性的に気になる症状がある方は、一度調べてみるのもおすすめです。アレルギーが見つかった方は、対処法の指導を行います。
そして、遅発型フードアレルギーがある方は、腸内環境が乱れている方が多いので、腸内環境の改善のアドバイスもいたします。