出血などのリスクがないためキズ跡が残りにくく、患部の治癒も早いのが特徴です。
CO2レーザーとは?
CO2レーザーは遠赤外線領域にある波長10.6μmを中心とする気体レーザーです。
皮膚組織中に含まれる水分に吸収され、病変部皮膚組織を限局的に蒸散させほくろやいぼを除去します。
治療の際は局所麻酔を行うため痛みや出血もほとんどありません。
CO2レーザーは水分に吸収されやすく、一瞬にして熱エネルギーに転換されるという性質があります。
患部に照射すると、その細胞に含まれる水分がレーザーのエネルギーを吸収し、蒸散作用を起こして瞬間的に患部の組織を除去します。このとき、周辺の血管は熱凝固作用で一瞬のうちに固まってしまいますので、出血はほとんどありません。また、炭酸ガスレーザーの蒸散作用は皮膚の表面に限られ、深部組織や周辺の正常な皮膚にダメージを与えないため、深いところまで至らないので、メスで切除した場合よりもキズ跡が残りにくく、患部の治癒も比較的早いのが特徴です。
- ほくろ
- 盛り上がったしみ
- いぼ
- その他
CO2レーザーの特徴
当クリニックでは、医療用CO2レーザーを世界で初めて開発したルミナス社のAcu Pulse(アキュパルス)を導入しています。
Acu Pulse(アキュパルス)は、従来のCO2レーザーに比べ少ないエネルギーでより深く蒸散できます。最短のパルス幅で照射を行うため、術後の炎症反応が少なく色素沈着の心配が少なくなりました。
小さいスポットでは深部へ、大きいスポットでは表層へ、と、その両方を一度に照射できるなど4種類のトリートメントモードを搭載しています。患者様の症状や部位に合わせて、さまざまな形状、サイズ、密度、出力レベルを調整します。
従来のフラクショナルCO2レーザーよりも副作用(瘢痕、赤みなど)のリスクを軽減し効果的な治療が可能となりました。
高性能なスキャナー搭載
無炭化蒸散
一般的なCO2レーザーは、ディフォーカスビームによる蒸散(右下の図)です。
- ビーム辺縁部のエネルギー密度が低くなるため、ある程度の炭化を防ぐことはできない。
- 微細なコントロ-ル下での蒸散も不可能。
一方、Acu Pulse(アキュパルス)では、フォーカスビームでの蒸散(左下の図)が可能です。
- 蒸散をコントロールすることができる。
- 非常に均一な無炭化蒸散が可能。
- 面でのフォーカス照射。
極めて薄い蒸散により、照射部位に応じた、1層毎の正確な蒸散コントロールが可能!
フラッシュスキャン・テクノロジーによる高性能スキャナーによって、渦巻状の照射パターンをもつ『面でのフォーカス照射』が可能になりました。
CO2レーザーの治療の流れ
- カウンセリング
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診察で、気になる部分がCO2レーザーで施術可能か判断します。
アフターケアや治療期間について丁寧に説明して、納得して頂けば、施術に進みます。希望部位が広範囲の場合は一度に施術できないこともありますので、予約のお電話の際にご相談ください。
- 施術
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まずは麻酔を施行します。部位や治療の深さにより、注射によるもの、貼付テープ、麻酔クリーム等を選びます。
麻酔後は痛みを感じず、治療を受けていただけます。
- アフターケア
- 治療部位の創傷治癒を促進させるテープを貼って終了となります。
- 当クリニックでは、患部をできるだけ綺麗に治癒させるため、治療後は2~4週間程度、患部にテープを貼る必要があります。また、処置後数回の受診が必要になります。
- 処置後は紫外線対策や症状に応じて塗り薬等のケアを指示します。処置やケアの内容、期間等は、事前の診察時に説明します。